親ガメ・子ガメ
親ガメを追いかける子ガメ。
この、カメを象徴的にデザインした一輪挿し花器は、大きめのPCのマウスほどの大きさである。
縁の反り返りで甲羅を表現したが、チャームポイントは子ガメのくるんと巻いた尻尾。
因みに、親ガメの尻尾は「浦島太郎の亀」のイメージである。
親ガメの中にはSILVERの水盤が置かれ、小さな剣山が入っている。
ワックスカービングで造形してSILVER925で鋳造、金銷し処理してある。
写真からも解るように、金銷しのアマルガムをしっかり食い込ませるため、地金の表面には
目切り鏨(刃鏨)で、細かな布目が施してある。
布目象嵌の布目切りと同様の技法で、1mm幅に8~10本程度の目が縦横斜めに切ってある。
私は、布目象嵌の際には、1mm幅に13~15本程度は目を切るので、それよりは幾分ラフな印象になる。
常々思うのであるが、落ち着いたマットな純金の色調というのは、本当に美しい。
親ガメ
縦110mm×横80mm×高さ43mm ・重さ350g
子ガメ
縦54mm×横44mm×高さ25mm ・重さ90g
水盤(写真無し)
縦72mm×横49mm×高さ23mm ・重さ170g