古今和歌集を「鏨」で書写した手板。
手板は、荒らし槌やヤスリで表面を荒らし、金銷し処理した地金に
鏨で文字を彫った後、煮色仕上げ。№1以外は、地金の地色が現れている。
1:蹴彫り鏨/地金は銅に金け/地金は銅に金銷し。
2:毛彫り鏨/特大の鏨で彫っている。地金は銅に金銷し。
3:毛彫り鏨/地金は銅に金銷し。
4:毛彫り鏨/地金は赤銅に金銷し。
《tomo,記》
『鳥獣戯画 乙巻の獅子』を「鏨」で模写した手板。
自由奔放な筆致と墨の濃淡を、片切り鏨で銅板に再現を試みたもの。
片切りは、毛彫りと違い、太い線を彫っても彫跡が深くならず、筆の筆跡に近い表現ができる鏨である。《tomo.記》