K18和釘ブローチ
このブローチは、古い和釘を再生したもので「折れ釘」の一種であるが、正確な分類は分からない。
10年ほど前に、実家の築200年以上の土蔵を解体した時に拾ったもので、かろうじて形の残った部分を使い、K18で補強するデザインで制作した。
釘には錆止めとマットな色調を整えるため、漆を焼き付け処理してある。
釘のフォルムからイメージしたラインを、ワックスで成形して鋳造、形を整え、ヤスリ目を残したテクスチャーを施して仕上げてある。
K18と釘のセッティング、ブローチ金具は、ピンを使い「かしめ」で固定してあるのが写真から分かる。
外側がボロボロになっても、削ると中から新鮮な色が出てくるのが凄い。
縦18mm×横85mm×高さ9mm/釘5mm角